FMC Advent Calendar 2020 (2) 思考過程

この記事はFMC Advent Calendar 2020 2日目の記事です。1日目は FMC Advent Calendar 2020 (1) 思考過程 - 徒書 でした。3日目はひらけんさんの 目標sub50 - [はまきゅ~活動中](非公式) です。

北村です。昨日に続き FMC Advent Calendar の2日目を担当します。明日こそは担当が変わるのでお楽しみに。

scramble

(2) R' U' F D F R B2 U2 D' R B' R D' B2 U' B2 L2 U2 R2 D B2 R2 B2 L2 R' U' F
inverse scramble: F' U R L2 B2 R2 B2 D' R2 U2 L2' B2 U B2 D R' B R' D U2 B2 R' F' D' F' U R

もし今後(2)を解かれる予定の人がいましたらネタバレご注意下さい。

EO探索(を諦める)

方針は昨日と同じなので省略。

まずは少ない手数でいい感じにブロックビルディングできそうなEOがないかと探してみたのですが、見たところ FB, RL, UD軸ともに bad edge が6個でありました。どうも6個の場合だと一生懸命探した割りにはただ手数が増えただけ、ということになる印象が強かったので、スクランブルの状態で c/e pair が2つあることもあり、早々にブロックビルディングに切り替えました。

ブロックビルディング

normal からブロックビルディングするとなると、橙緑白の 1x2x2 は作れそうですが、どうもその後が難しそうです。

なので inverse に切り替えて色々探したところ、U' L U とすると c/e pair が4つに増えるのを発見しました。(なぜこの動きをしたのかは自分でもよく分からないです)

さらにそこから青白橙の 1x2x2 を作ろうと B2 U B U' としたところ、もう一つ橙緑白の 1x2x2、さらに c/e pair も2つ残っている状態となりました。

やや変則的ですがこれには何かあるのでは、と期待していったん normal 方向へのスイッチを試みたのですが、なぜか2、3回やり直しても2つの 1x2x2 が残らない、ということが起こりました。今やり直してみるとそんなことはないので何かを読み違えていたかと思うのですが、どうもこういう基本的な技術のところでひっかかってしまうことが時々あります。このところでも結構時間を消費してしまいました。

仕方がないのでそのまま inverse 方向でのブロックビルディングを続けまして、何とか時間内に無理やりひねり出した解が以下となります。(特筆すべきところはないです)

(U' L U) //pair x4 (3)
(B2 U B U') //1x2x2 x2 (4/7)
(L' B' U L' B2) //2x2x3 (5/12)
(B R B' D' R D R) R2 //F2L-1 (7-1/18)
D2 R D R' //F2L-1C (4/22)
B' L' D' L D B //5C (6/28)

skeleton:
R2 D2 %  R D R'
B' L' D' L D B
R' D' R' D * B R' B
L U' B L
U B' U' B2
U' L' U

* = D F2 D' B' D F2 D' B //(8-2/34)
% = F' R' B R F R' B' R //(8-1/41)

solution:
R2 D2 F' R' B R F R' B' R2 D R'
B' L' D' L D B
R' D' R' D2 F2 D' B' D F2 D' B2 R' B
L U' B L
U B' U' B2
U' L' U
//41 moves (optimal 39)

インサートも時間ぎりぎりであまりよくないのですが、それよりもスケルトンまでこれだけ手数がかかったしまったのは不本意でした。

時間外

このまま終わると残念な気持ちのままになってしまうので、もっといい解が出せなかったかを模索してみます。

まず 1x2x2 が2つの状態から inverse 方向で進めて、以下の 25手 5C のスケルトンを見つけました

(U' L U) //pair x4 (3)
(B2 U B U') //1x2x2 x2 (4/7)
(L2 B) //2x2x2 (2/9)
R' D2 R D R D //F2L-1 (6/15)
R' F R' F' //F2L-1C (4/19)
U' B' R' B R U //5C (6/25)
//optimal 35

optimal が35手ということで、せめてこれくらいを時間内に出したかったところです。

また、もともと試したかった 1x2x2 の状態から normal 方向へのスイッチを再度試したところ、以下の24手 3C のスケルトンが見つかりました。

(U' L U) //pair x4 (3)
(B2 U B U') //122 x2 (4/7)
D2 B' L' D2 R' D R L' //223 (8/15)
R F' R' F2 //F2L-1 (4-1/18)
F R D R' D' R' F' //3C (7-1/24)
//optimal 30

F2L-1 の状態から、これを崩す方向の Fより R D R' で 1x2x2 作りを試みたところ、1x2x2 でなく 1x2x3 ができ、そのままラスト3Cの形になったのはちょっと感動するところでした。

optimal が30手というのは惜しいところですが、自分にとってはラスト3Cのスケルトンに出会うこともあまりないことなので、時間外とはいえこれが見つけられたのはよかったです。

結び

結果としては残念でした。ただ普段だとうまく行かなかった場合は、時間外で探しても結局いい解が見つけられないままであることも多いので、時間外でそこそこ納得いくスケルトンが見つけられたのは収穫ととらえたいと思います。

あとやはりNISSで失敗することをなくしたいものですね…。

もし今後、枠と自分の心の余裕があれば(3)にも挑戦するかもですが、それよりも様々な方に FMC Advent Calendar 2020 に挑戦して頂けると嬉しいです。初心者、FMC未経験の方にもぜひよろしくお願いします。