object要素の使い方(2)

object要素の使い方の続きというか補足。

p要素の中にobject要素を介してブロック要素を含めること」について、幾人かの方(反対派の方も)が「仕様上問題無い」と書いていたので是非反対しておきたいのですが、object要素は何らかのファイルをHTML文書に埋め込むための要素なのだから、埋め込み対象を指定しない使い方はHTML 4.01の仕様上おかしいです。確かに、DTDによる検証ではエラーとはならないでしょうが、DTDだけで仕様のすべてを検証できるわけではないことは、HTML 4.01仕様書を或る程度読んでいる方なら理解されているものと思います。

※ 幾人かの方:

P 要素の中にブロックレベル要素を配置するための OBJECT の使用は推奨されないにあるような「破綻した」使い方も、単に「仕様の意図に反した使い方だ」ということで否定できるかと思います。

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平成18年2月の日記 (kahusi.org)より。

リストを「オブジェクト」の一つとして看做せないだらうか

徳保さんにより既に説明されていますが、object要素はテキストをマークアップするための要素ではありません。object要素が示しているのは、本質的には、埋め込み対象であるところのURIで示された何らかの外部ファイルです。一方、object開始タグ・終了タグの間にあるものは「代替として提供されるもの」に過ぎず、objectそのものではありません。なので、「objectタグで何らかのテキストを囲み、中身のテキストをobjectと見なす」という考え方は、HTML 4.01のobject要素の定義から外れたものです。

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2002年3月のマーク付けノートより引用:

DTD 的に問題のない記述だから批判できませんか?

そんなことはありません。「不思議マークアップをするな」と一蹴すべきです。