h1は最も重要な見出し

CSSでイケてるデザインサイト : 雑記帳 : der Gegenwartの記事で、「イケてる」条件として「トップページ以外のh1要素がサイト名になっていないかどうか」を挙げていたことについて、はてなブックマークのコメントで幾つかの言及がありました。

そこでHTMLの見出し要素(h1, h2, h3, h4, h5, h6)の数字は何を表しているかについて、再確認してみます。

と言ってもそれは仕様書を確認すれば済むことで、HTML 4.01仕様書の7.5.5 Headings: The H1, H2, H3, H4, H5, H6 elementsを読むと以下のように述べられています。

There are six levels of headings in HTML with H1 as the most important and H6 as the least.

つまり最も重要な見出しがh1であり、最も重要でないのがh6だということです。

このことを念頭に置くと、逆にHTML文書作成者の考え方を窺い知ることができるような気がします。つまりサイト名こそが最も重要と考える文書作成者はh1要素をサイト名にし、文書本文の内容を重要視する文書作成者は、内容に沿った見出しをh1要素とする、ということではないかと思うのです。

何を重要視するかは人それぞれなので、どちらを採ろうと間違いとは言えないところですが、何のために文書を作成しているのかを考えれば、どちらを選択すべきかは自ずと導かれるものと思います。

(追記: 2つの例を挙げたので「どちらを選択すべきか」という書き方になりましたが、もちろん状況によっては他にも様々な例が考えられるでしょうから、より一般的に言えば「どのような言葉を重要な見出しの内容として選ぶか」ということになるかと思います)

一方、文書作成者の目的とは別に、読み手の立場でHTML文書を見た場合、文書内容と見出しを比較して「本当にその見出しでいいの?」と思ったりすることも無きにしも非ずなので、(CSSによるデザインとは直接関係ないものの)(HTMLマークアップ以前の)文書を作成する上での考え方として、「イケてる」かどうかの判断基準にはなるかも。

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ところでh1要素はトップページへのリンクのための要素ではないので、aratako0さんの意見には違和感を持ちました。