『短編』の掲示板で、他にも1000字小説の投稿サイトが出てきてくればいいというような話を書いたのだが、そうなることは、必ずしも『短編』にとって良くはならないかもしれない。力あるサイトに投稿者が引き寄せられ、作品・読者を集められないサイトがあえなく立ち消えになる、ということも考えられるだろう。一応それなりのサービスを提供しているつもりではあるけれど、そう言ってられるのも今だけ、という気もする。
でもまあ、そんな個々のサイトの興亡などは、長期的視野で見れば投稿者や読者にとって大した問題ではないのだ。様々な特徴を持ったサイトが存在して、書き手・読み手が自由にそれらを選択できるようになれば、ジャンルとしての1000字小説――でなくともウェブ超短編小説――は更なる盛り上がりを見せるに違いない、と思う。
やや誇大妄想になってるような気もするが。
開始以来、今のところ『短編』の運営にはさほど問題もなく、また運営自体を楽しみつつ続けているのだが、いつかは大きな批判を受けたりすることもあるだろう。今までは個人サイトをのんびりと運営していただけなので、特に問題もなく過ごすことができていたけど、『短編』は人からコンテンツを預かって掲載するというサイトの性格上、意見の衝突が起こる可能性はずっと大きいはず。で、そのような批判に直面した時に、自分は取り乱すことなく冷静に対処できるだろうか……というのが最近になってやや自信がなくなってきていたりします。とは言うものの、なるべくならない方がいいにしろ、「いつかはその時が来る」というのは(過去の経験より)ほとんど確信しているので、そのことを忘れることなく、今後も運営を続ける所存であります。
批判が自分のみに向いているのであればまだいいとしても、投稿者を巻き込むこと――特に、「読者に作品を読んでもらう」という本来の目的を損なうこと――は何としても避けたいところ。だから今後は他サイト言及には十分注意したいと思います。
ところで、最近『短編』に代替スタイルシートを追加したのですが、ひとつは元のを白黒反転したもの、もうひとつはここのスタイルシートの流用、と
(2003年1月29日)
北村曉 kits@akatsukinishisu.net