ここで、は

3月19日の日曜日。N氏に久々に会う。なぜか近くの銭湯に行くことに。

その銭湯の入り口には、ある注意書きが掲示してありました。

「あ」
「これって……てんの位置を変えると」
「そう、それそれ」
「まさか実際にあるとは」
「俺も初めて見た」
「これぜったいワザとだよな」
「うん。『はき』がひらがななところが特に」

我々が見たものは、果たして次のような物だったのです。

[ここで、はき物を脱いでシューズロッカーにお入れ下さいませ。]

小学生の折にはこのような文章から、「てんをつける場所が違うと全然違う意味になってしまう」ということを学んだのを二人とも思い返したのでありました。懐かしい。

いまどき貴重なこの掲示を見てみたい方は、茅ヶ崎にある「スーパー銭湯 湯快壮快」へ。くれぐれも入口で「き物」を脱いだりせぬよう。

(2000年3月21日)

北村曉 kits@akatsukinishisu.net