「嬲」「嫐」という字は普段使われることが少ないにも関わらず、広く世間に知られている漢字である。僕はJIS第二水準漢字表を眺めていたときに初めてこの字の存在を知ったが、他の字に比べてもかなり目立つ文字だった。
それぞれの意味は、嬲:なぶる、嫐:たわむれる、とまことに納得のいくものであり、実に想像力をかきたてられる。
ちなみに、「男」と「女」の組合わせで出来る文字は、他にも次のようなものがある。
あと、「女」だけで出来る文字は
があり、「男」だけだと
:=嬲
がある。
国字では、「:たばかる」というのがあるそうだ。
(1998年2月13日)
北村曉 kits@akatsukinishisu.net