ウェブのの文字表現でもついつい使ってしまいますが、駄洒落のなかでも「熟語(音読)の駄洒落」だけは、実生活においては使わない方がよいでしょう。いやほんとに。「題字は大事」とか。ほら、今ココロのなかをブリーザードが吹き荒れたでしょう。
熟語は同音異義語が多いから、耳で聞いてもなかなかピンとこないのです。「コショウのコショウ」ほら音だけだとなんのことやら。「胡椒の古称」のつもりで書いてみました。そんなものがあるかは別として。「小姓の故障」と書くと、電動の小姓のようでSFっぽいな。
やはり洒落はやまとことばを使うに限ります。ところで手元の辞書をひいてみると、「しゃれ」の項にはこんな例が。
「へたな――はやめなしゃれ」
……(沈黙)……。
しかもその直後には、
…の最後の部分が『なされ』とかけてある類。
わあー。わざわざ説明してるし。こんなんでいいのか岩波書店! そんな岩波国語辞典がちょっと好きです。
(1999年6月25日)
北村曉 kits@akatsukinishisu.net