篆書でGO! 3 〜出し惜しみしてました〜

連休を利用して一気に更新。四字二十四書体をどうぞ。


其の十二:山

[山] fig12.1 「山」とはこうあって欲しい、という期待に見事に答えてくれました。安心しますね。
[チェック山] fig12.2
[ぐにゃぐにゃ山] fig12.3
[窪地の中にある山] fig12.4
しかしこの様な単純な字にも「むりやり難しく書こう」というベクトルが働くものです。ぐにゃぐにゃと曲げたり、チェック柄にしてみたり。
[しり山] fig12.5 しり。いやそれにしては割れ******(以下検閲により削除)

其の十三:回

[まっとうな回] fig13.1 どう考えてもこれ以外の形態では書きようがない字のように思えますが……。
[ぐるぐる回] fig13.2 あはははは(←己が笑ってどうする)。ある意味字の意味にとても合った字体だと思います。
[ひとつ増えた回] fig13.3 あ、ひとつ増えてる!
[難しい回] fig13.4 むりやり難しくしてみました。

其の十四:家

[誰が見ても家] fig14.1 これはもう誰が見ても「家」ですね。人類の種族的記憶(racial memory)に根差した形と言えるでしょう。
[何かがいる家] fig14.2 中に何か得体の知れない生物がいるんですけど……。怖いよう。
[細い奴がいる家1] fig14.3
[細い奴がいる家2] fig14.4
このくらい細い奴らなら、恐怖感も少しは弱まるというもの。
[スタンダードな家] fig14.5 かくしてこんにちの様な「家」という字があるわけですが、もはや貴方も「豕」の部分が正体不明な生き物にしか見えなくなっているのではないでしょうか。だとしたらスミマセン(無責任)。

其の十五:魚

[比較的まともな魚(でもしかめ面)] fig15.1 まずは比較的現在の字に近い魚を。困っている人のように見えなくもないですが。
[鼻が長い魚] fig15.2
[つぶらな瞳の魚] fig15.3
[口とんがらがせた魚] fig15.4
[口をあけた魚] fig15.5
では「これぞ魚」というべき字体を。写実的ではありますが現在の「魚」の字体にも似ているので、納得できる気もします。よく見ると顔のバリエーションは色々です。
[魚のひらき?] fig15.6 これはたぶん「ひらき」ではないでしょうか。
[横向き魚1] fig15.7
[横向き魚2] fig15.8
[横向き魚3] fig15.9
横向きのものもいますね。
[とり] fig15.10 やあ、これも誰がどう見ても…………いや! これはどう見てもとりだ! くちばしついてるし!(←なぜか怒)

(2000年2月13日)

北村曉 kits@akatsukinishisu.net