徒書

2001年5月分。


5/31

 CMの影響により、LOVE PSYCHEDELICOのシングル"Free World"を購入。合わせてミッシェル・ガン・エレファントの『ロデオ・タンデム・ビート・スペクター』も。

 Free Worldの3曲目の"0"は、ビートルズの"Polythene Pam"を彷彿とさせる。いかした曲であります。


5/30

 So-netのURL TODAYに紹介されたおかげで、この日は普段より来客が多かったです。有難き哉。しかし地名漢字を取り上げて頂いたのは申し訳ない気がする。実はまだ追加分があるのに途中でサボっておりました。おいおい更新します。

 レンタルサーバを借りたので、詳細なアクセスログを見ることができたりします。検索からここにあるページを見に来る方も多いようなので、ふとどんな検索語でひっかかるものなのかを調べてみました。

 が多いのは納得のいくところ。しかし、

 を見て、はたしてうちは何のサイトなのだろう、と頭をかかえたのでありました。


5/29

 Googleの検索によると、『曉に死す』のコピーが台湾のtripodにあったようだ。が、今は消えているもよう。少々ドキドキしつつ、ほっとしたような、ちょっと見てみたかったような。


5/27

「後ろ」はなぜ送り仮名の「ろ」がつくのだろう。「うしろ」という言葉はいささか抽象性に富むとはいえ、名詞には違いない。活用するわけではないのだからわざわざ「ろ」を送り仮名にする必要はないのではないか。ひとつの理由として、「あと」と読む場合と区別するため、というのが浮かぶのだが、果たしてそれだけの理由なのだろうか。

 そういえば他にも「ろ」のつく名詞はあるなと思い返してみる。「蔑ろ」はどうだろうか。「ないがしろ」は「無きが代」の音便であり、「しろ」の部分を分断して「ろ」だけを追い出すとはいかにも理不尽な所業のように見える。しかし読む立場になると「ろ」を出すひとつの利点が思い浮かぶ。おそらくただ漢字一文字で「蔑」と文中に書かれても何と読むのか分からなくなるからではないか。だからせめて「ろ」をヒントとして読みやすいようにしているのではないだろうか。「ええと、ろ、ろ、ろ、……おもむろ」(←違う)

 といったまちがいを避けるべく、「ろ」のつく名詞を辞書から探してみた。

 なるほど七つだけ*であったか。ということは以上の「日本七大ろ」を覚えておけば、今後「○ろ」という漢字で迷うことはないに違いない。覚えておくとしよう。とくにねんごろとないがしろだけは間違えぬようにせねば。

* 見落としがあるかもしれないので、もし他にもあるようでしたら、お知らせ願います。但し動詞の名詞形は除くということで。

* * * * *

 バイクは無事修理されて戻ってきました。ブレーキがめちゃめちゃ効きまくるので却って運転が怖いくらい。

* * * * *

 NHKスペシャルの宇宙の番組を、おおむね面白く拝見したのだが、「我々(人間)のような高度な知性を云々」という言葉が気になる。いまの地球上の生き物の多様性を見ると、「知性の発達」は、無限にありそうな生き物の進化の分岐点のひとつに過ぎないように思う。たぶん「生き物が進化すれば、そのうち必ず知性が発達してくる」というものではないだろう。それを考えると「人間と同じような知性を持った地球外生命」のいる可能性は、思ったよりもずっと低いものなのではないだろうか。

 地球外生命を見つければ、果たして人間は孤独な存在ではなくなるだろうか。「孤独」は他者がいてこそ生まれてくる概念のようにも思えるのだが。


5/25

 最近は歩くことが多くなったので、疲れからひじょうに眠い日々が続いております。なぜ歩くことが多くなったかというと、わたくしが主な移動手段としているバイクがないからであります。そう、今週初めにバイクめは荷馬車ならぬトラックに載せられドナドナド〜ナ〜と連れ去られてしまいました。長年使い倒してきたのでとうとう廃車の憂き目にあった、わけではなく、日頃の不手入れのせいで修理すべきところがあちこちでたので修理に出したのでした。どこが悪くなってきたかというと、

前ブレーキがきかない:一般に二輪車で停止するときはブレーキを前:後=8:2くらいで使うと申しますが、その前ブレーキがきかないとはゆゆしき事態であります。今までなんとかエンジンブレーキやら後ブレーキを駆使してごまかしておりましたが、後ブレーキをあまり強く使うとエンジンがロックしやすく危険です。そろそろ直しておかねば。

エンジンの温度がすぐ上がる:日頃エンジンの温度計は視界に入ってても全く認識していなかったのですが、ある時走行中にふと見るとレッドゾーンまで上がっていてたいそう吃驚しました。そういえば水を長い間入れていなかった(水冷式エンジンです)と反省し、慌てて水を注ぎたしたのですが、それでも走っているとすぐ温度が上がってしまい、バイク屋へ見てもらわねばとなったのでした。これが今回修理に出した直接の原因であります。そういえばすぐ隣にある速度計も壊れているのですが、走行に支障はないのでそのままにしてます。

タイヤが減ってきた:原付とはいえ一応オフロードタイプのバイクなのでありますが、前輪タイヤはとてもそうとは思えないほど凸凹が減っておりました。後はまだましなのでありますが、バイク屋さんの意見によると両方同時にとりかえることが推奨されており、お金がかかることであります。

右後の方向指示燈のカバーが割れている:以前にバイクをビルの近くに止めたとき、ビル風のあおりを受けて右に倒れてしまい、それで割れてしまいました。今は裸電球の状態であります。

シートを止める右側のねじがなくなっている:果たしてどこでなくしたのやら、とんと記憶がないです。走行に支障はないですが、ついでにバイク屋へ新しいねじを頼みました。

 直すより新しく買ったほうがよいのでは、と人からは言われるのですが、なにぶん七年間使い続けて愛着もあり、また排ガス規制により既に同じタイプのバイクが生産されていないということもあり、もう暫くは使い続けていきたく思っております。直るまで暫し待つとします。

 長く書いた割にはつまらぬ内容となってしまいました。つまらぬ日々を送っております。当の本人はそれほどでもないつもりですが。


5/20

 昨日はおかみさん主宰のBroaderHausの公演を見てきました。サイトにあった劇の概要を見るとなんだか複雑な世界観のように思えたのですが、いざ劇が始まってみると非常に楽しい劇であり、話の内容もすんなりと頭に入ってきました。随所に散りばめられた「20世紀的フレーズ」や音楽にツボを突かれ、また「なるほどあの設定がこんな話になるのか」というところも、大いに楽しみました。

 本日も14時、18時に公演があります。東京近郊の方はぜひに。


5/16

 タツヤックスさんがphpをやるときいて、自分もphpを学びたくなりました。phpを使ってスタイルシートを切り替えるということをどこかのページで見たことがあり、ああいうのができたら面白そうであります。

 サイト製作者としては、ときどきウェブ技術への興味とサイト本来のテーマへの興味との狭間で迷うことがあります。どちらも面白いと思ってしまうので。両者のバランスを保たねば。


5/12

 色情報のある文字と言えば、雲南省麗江に住むナシ族に伝わるトンパ文字が思い出されます。ウェブ上でも幾つかのサイトで言及されており(例:東京福袋[東京些末情報]とか)、関連の書籍も出ているので、現在ではそこそこ知られている文字ではないかと思います。リンク先の例をご覧になれば分かるとおり、見ているだけでもおもしろい象形文字であります。

 王超鷹著『トンパ文字 生きているもう1つの象形文字』(マール社刊、1200円)より引用:

 トンパ文字には墨で書かれたものだけではなく、彩色されているものもある。特定の色によって、その文字に特殊な意味を持たせることができるのだ。例えば、「人」を青く彩色した場合は、『厚着』、または『豪華な衣装を着ている』という意味になる。黄色なら、『着衣』の意味。赤ならば『裸体』あるいは『力が強い』、さらに『不思議な力を持っている』という意味になることもある。

 以上は、掲示盤シコウ回路に対する反応でありました。ちょっと本筋とは離れた内容になるかと思ったので。フォントいじり系については改めて言及してみたい気もするのですが、未定。


5/7

 思い出したこと。昨日辞書を物色していた時に、「英和中辞典って、どうしても英語と日本語と中国語の辞典だと思うよなあ……」という話し声が聞こえた。やはり同じことを考える人はいるのだなあ。


5/6

 近所の駅前にあるケンタッキーフライドチキン前を通ったところ、へんな扮装のカーネルさん(後略)を見かけました。よろいかぶと(紙製)を被っているのはこどもの日の名残だからよいとして、その下に来ているのがなぜサンタの赤服なのか、謎でありました。

* * * * *

 本屋にて色々な国語辞典を見たところ、角川・旺文社・講談社・集英社・福武の辞典で「時期尚早」の見出し語あり。やはり「時機」は少数派なのか。

 そもそも「時期尚早」の示す「時期」が、今(は、まだ早い)なのか、将来きたるべき時機(が来るのはまだ早い)なのかがよく分かっていない、ということに思い至りました。「今はまだ早い」という意味なら「時期」でも納得できるような。

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 ビーチボーイズのライブDVDを購入。60年代のファッションに多少ギャップを感じつつも、五人のハーモニーを堪能しておりました。60年代のコンサート(ビートルズとかストーンズとか)の映像を見ると、必ず観客に逆三角めがねの女の子がいるなあ。

 ふと、演奏の間のMCの、"When we're ready to sing, step out to the microphone..."(←違ってるかも)という科白に、どこかで聞いたような印象を受ける。……あ、オフスプリングのアルバム"Conspiracy Of One"の"Intro"がそんな科白ではなかったか。果たしてHDに保存していたmp3を聴いてみると、確かに同じ科白、というか音声的に全くそのままでした。

 自分が単に無知であっただけなのかもしれないが、オフスプリングがビーチボーイズの音源から引用していたことが意外であり、また、まったく関連なく選んだ二つの音楽が意外なつながりを見せたことに、とても驚いた日なのでありました。


5/5

 じきしょうそう、と書こうとして「時期」か「時機」か迷う。「時期」には「期間」の連想から時間軸上の線分、「時機」には「機会」の連想から時間軸上の点のイメージがあったので、「時機尚早」がよいかと思ったのだが、世間的には「時期」の方が多いような。

 それでもまだ何となく「時機」派であるのだが、御意見乞。

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『頭蓋骨の中の楽園』は見つかりました。


5/1

 前の掲示板の過去録をまとめる。説明のページからも辿れます。

 うーむ、二とニの違いってやはり些細な問題なのだろうか。区別できないフォントならいいけれど、区別できるフォントで見るとかなり間が抜けて見えるのだけれど。

北村曉 kits@akatsukinishisu.net