逢澤透明さんの、「短編」に対する提言について。
要点をまとめると、以下のようになると読みました。
手段なのだから、それにこだわりすぎる必要はない」
北村氏の判断には民主的な部分もあれば、そうでない部分もあり、民主的なサイトとは言い難い」
短編は多くの人々の意見を求め、それを聞くという態度が不足していた」
もう少し皆が納得するような形での運営を工夫してもらえないか」
最初の意見については特に反対は無いのですが、残る3つの指摘については疑問が残ります。
多くの人々の意見を求め、それを聞くという態度が不足していた」と判断したのか。
つまり「具体的にどうするべきか」という話が出ていないので、提言というよりは単に短編に対する印象を述べているに留まっているように見えます。しかもその印象については何の根拠も示されておらず。「提言
」と言うからには、具体的に何が問題なのかというところまで詰めていく必要があると考えますが、いかがでしょうか。
また、逢澤さんの提言は運営はどうあるべきかという話かと思われましたが、そういった抽象的な議論をするよりも、より直接的に逢澤さんは、何について納得していないのか、という話をして貰った方が、より問題解決の早道となるように思いました。
あと、これは希望なのですが、
もちろん、北村氏個人のサイトにたいして、このような注文をつけるのは、度を超えた干渉であることは充分承知しています。
重ねながら、立場もわきまえず、なまいきな提言をお許しください。
といった物言いはできれば勘弁して頂きたく。
短編は組織として運営されているものではなく、互いに独立した個人が自分の欲するところを行うことにより形成される場だと、自分は考えています。運営者は作品が読みたいし編集が好きだから運営し、作者は作品を書いて読んで貰いたいから投稿し、読者は好きな作品を推薦したいから投票し、また投票せずとも好きな様に読み、好きな様に口出しをする……そういう場だと認識しています。であれば、意見を述べるにも批判を呈するにも互いに対等な立場である筈です。
なので、前述のようなあたかも自らが弱者的立場であるかのような発言は全く不必要と考えます。また、そういう発言をされてしまうと、回答する者にとっては不利な状況に陥ります。何故なら、否定的な回答を述べた場合、意見に理があるかどうかには関わり無く、立場の強弱によって意見が否定されたかのような印象を第三者へ与えることができるからです。
それとも、わざわざそんなことを述べるということは、「個人サイトだから干渉するな!」とか「参加者は立場をわきまえろ!」とかいう発言を自分が以前にしていたことがあったということなのでしょうか。記憶に残る限りでは殆ど間違いなく絶対に無い……と思うのですが、もし万が一あったとしても、その発言は現在の考えとは異なります。どなたからでも、批判も意見も思うままに提示して頂ければ、寧ろ有難いです。
(2004年8月7日)
北村曉 kits@akatsukinishisu.net