難しい漢字2(とabbr要素)

つっこみの対象は難しい(現代表記ではあまり使われない)漢字を使っていること自体ではなく、「私自身はあまり使つてゐないのだが、」という箇所の一点です。補足すれば、難しい字を使っていることに無自覚だとしたら、読み手との距離が離れてしまうことになりはしないか、という意見です。また言いかえれば、難しい字であることを了解した上で目的があって使用しているのであれば、自分はそれに意見するつもりはありませんです。

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本来は省略形で示された単語にマークアップして元の語形をtitle属性で指定するのがこの要素の主たる利用方法でせう。

abbr要素は、テキスト中のある部分(語)が省略形であることを示すのが本来の用法であり、またtitle属性は様々な要素につけることができるものなので、それを用いて「省略しない本来の形を示す」というのは補足的な機能であると思います。

HTML 4.01仕様書邦訳より(強調筆者):

ABBR要素とACRONYM要素の内容は、通常のテキストの並びに出現するような、省略された表現それ自体を指定する。両要素のtitle属性が、その省略しない形態を提供するのに用い得る

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又は、かう云ふ理解の仕方はどうでせう。「まぐろ」3文字の省略形として「鮪」1文字で示してゐるからabbr要素を使つてみるとか。

「鮪」と「まぐろ」の関係は、「原語と訳語」或いは「言葉と発音記号」ではないでしょうか。省略形と本来の形というのは当たらないように思います。

または、「香具師やし」の場合はいかがでしょう。

(2001年12月31日)

北村曉 kits@akatsukinishisu.net