ぴんぱんちゅー

1月14日のマルヒニッキで、中国語でping-pongの訳として使われる「乒乓」({兵-丶}{兵-丿})の字について言及あり。

自分もこの字を知った時は、「ピンポン」のために作られた文字と思い込んでいたのですが、その後掲示板で大原さんより以下の指摘を受けたました。

 「ピン」の漢字は『漢語大詞典』によると『西遊記』にあり、1582年には存在していたようで、「ポン」の字も1635年には存在し、両字が「ピンポン」と続く熟語も1644年序の『呉音奇字』に存在する。
 日本においても1814年〜1842年刊の『南総里見八犬伝』に「よろめく たじろく」などの熟語が存在する。
 一方、卓球のことを「Ping Pong」というのは、『OED』などによると1898年頃に始まったことである。
 以上は『開篇』VOL.6の笹原先生の論考の抄録です。

ということで、この字自体はピンポンが発生するよりだいぶ前からあったことには間違いないようです。ではもとはどういう意味だったのかが気になるところですが。

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そう言えば自分の通っていた高校の卓球部では、背中に「乒乓球」と書かれたジャージが使われており、それでこの字を知ったのでありました。中国語の発音だと「ぴんぱんちゅー」になるらしい。あのジャージはまだ続いているんだろうか。

(2004年1月19日)

北村曉 kits@akatsukinishisu.net