2004年1月分。
なぜか先月の29日より連日出かけて食事する機会があり、ふだんの非活発かつ食に無頓着な過ごし方とは趣の異なる休日生活を送り中。たまにしか会えない人とも会ったり会わなかったり。これも年末年始ならではだろうか、と何となく不思議に感じてみたり。
兄よりPowerMac 8500/150を貰う。取り敢えず接続してみてうちのモニターでも画面表示できるなーとかLANにもつながるなーとかIE5で表示確認できるなー等々と動作確認してみたものの、今後どう使うかについては未定であり考え中。OS Xが入れられないものかな、とウェブ検索して元日の夕べを過ごす。
(2004年1月2日)
犬神さんの新年挨拶画像のところから背景画像を頂いてきて、徒書限定で適用してみました。2004年も
左側が機能的に空きスペースになるのが惜しい気がしたので、いつもは最下部に置いているナビゲーション用リンクを左上に持ってきました。自分のページでは段組的なスタイルを使っていなかったせいか、結構新鮮な感じです。
(2004年1月5日)
年が明けたあとで少々気合を入れて働きまして、かねてから懸案の短編の独自ドメインサイトへの引っ越しを昨日完了しました。tanpen.jpドメインを取得したのが昨年3月なので、構想から10箇月以上かかっていることに。自分にひとこと言ってやりたいです、「長すぎだ!」と。
引っ越しにあたっては、今までの http://www.kinet.or.jp/kits/tanpen/[path] というURLに行くと http://tanpen.jp/[path] へ自動的に
Redirect permanent /kits/tanpen/bbs/nbbs.cgi/impression http://tanpen.jp/bbs.old/nbbs.cgi/impression
Redirect permanent /kits/tanpen http://tanpen.jp
これを前後逆に書いてしまうとうまく行かないようでした。
……実を言うと当初はPerlでそのような動作をするものを作っていたのですが、つい今しがた(この文を書いている最中)「.htaccessでRedirect設定した方が楽じゃん」ということに気付き、慌てて変更した次第。
(2004年1月5日)
釣瓶雜記の12月27日分に言及してみます。
本來書かなくても分る事を一々書かなければならないと云ふ事になれば、それははつきり言つて、人間がコンピュータに使はれてゐると云ふ事態の出來に他ならないと私は考へます。
人間がコンピュータの道具になるべきではありません。コンピュータの方が人間の道具であるべきなのです。パーサだの何だのばかりを主語にして語る人々には、人間が道具の道具へと成り下がる危險への警戒が足りないと、私は言はざるを得ません。
そのように言ってしまうと、マークアップを
何故なら、人間はHTMLタグなど無くとも
自然言語で書かれた文書を、要素ごとに分割していく作業、或は、文章の中に潜在的に存在する要素をタグによつて明示する作業の事を、マークアップ(マーク附け)と言ひます。
或いは、引用した文章に基いて考えると、以下のような主張もあり得るのではないでしょうか。
「HTMLをいちいちvalidにしなくとも、大抵のブラウザはエラー処理機能を持っているし、仮にエラー処理されなくとも、最終的に文章(テキストそのもの)が人間に伝わればそれで十分である。ブラウザやら検索エンジンやらその他様々なUA(いずれも内部に「HTMLパーサ」を持っている筈)にとって処理しやすいようにHTML文書をvalidにすることなど、人間がコンピュータの道具に成り下がっていることに他ならない」
パーサはマークアップされた文書を処理しますが、そのパーサは結局のところ人間の意思によって利用されるものでしかないわけで。なので、パーサが処理しやすいようなマークアップを行うことは「人間が道具の道具へと成り下がる
」ことにはならない、と考えます。楽観的かもですが。
(2004年1月6日)
外に出たら雪が降ってました。
旧正月も過ぎたので、スタイルを平常通りに。
ここ最近はXSLTについて勉強してました。なまじPerlを使ってページ作成などしているのに慣れているもので、全く違った考え方が必要そうなXSLTについては苦手意識があったのですが、ウェブ日記にXSLTを利用しているところをちらほらと見かけるとそちらも知っておきたいと思うようになってきたもので。
本を買わずにウェブ上の資料だけで学べないものかと思い、最初はインフォテリアの仕様書訳を読んでいたのですが、さすがに全部読んで理解するのには挫折。@ITのサンプルで覚えるXSLTプログラミングをひと通り読んだもののやや物足りなかったもので更に探してみると、Studying XML for beginnersに行き当たり、大いに参考にしました。
で、XSLTでできることがある程度分かってみて、なるほどこれは便利なものだなと納得。ウェブ日記を更新するのに自前XMLで書いてXSLTで変換、という手法を取りたくなる気持ちがなんとなく分かりましたですよ。ここの更新にもそのうち活用してみたいところ。
でもまだ大したことは全然できないので、取り敢えずはRSS用のスタイルシートを少しだけ手直し。
Mozillaの1.6が出たことを知ったのをきっかけに、常用のブラウザを普通のMozillaからSVG対応のMozillaに切り替えてみたり。1.6リリースとは全然関係ないですが。最初両方を併用しようとしていたのですが、それだとSVGを直接見ようとするとファイルのダウンロードになってしまいまして、普通のMozillaはアンインストールしとかないと駄目なようでした。
(2004年1月18日)
1月14日のマルヒニッキで、中国語でping-pongの訳として使われる「乒乓」({兵-丶}{兵-丿})の字について言及あり。
自分もこの字を知った時は、「ピンポン」のために作られた文字と思い込んでいたのですが、その後掲示板で大原さんより以下の指摘を受けたました。
「ピン」の漢字は『漢語大詞典』によると『西遊記』にあり、1582年には存在していたようで、「ポン」の字も1635年には存在し、両字が「ピンポン」と続く熟語も1644年序の『呉音奇字』に存在する。
日本においても1814年〜1842年刊の『南総里見八犬伝』に「よろめく たじろく」などの熟語が存在する。
一方、卓球のことを「Ping Pong」というのは、『OED』などによると1898年頃に始まったことである。
以上は『開篇』VOL.6の笹原先生の論考の抄録です。
ということで、この字自体はピンポンが発生するよりだいぶ前からあったことには間違いないようです。ではもとはどういう意味だったのかが気になるところですが。
そう言えば自分の通っていた高校の卓球部では、背中に「乒乓球」と書かれたジャージが使われており、それでこの字を知ったのでありました。中国語の発音だと「ぴんぱんちゅー」になるらしい。あのジャージはまだ続いているんだろうか。
(2004年1月19日)
Memo of parenthesis_aの1月19日分、モウとヤウを読んで思い出したのですが……
もともと「モウマンタイ」は、先のページでも言及されている「有」の「月」から中横棒2本を取った字(冇 = {(有-月)/冂})を用いて表される言葉であったらしい。つまり「冇」がモウと読まれる字であり「冇問題」が「モウマンタイ」の本来の表記であったと。しかし「冇」という字が広東語にしかない漢字なので、代わりに「無」の字が使われている、とか。そんなことをどこかできいたような。
不覚にもいつどこでこのことを知ったのかが思い出せないでいるのですが、検索してみると同様の話が書いてあるページが見つかったので、自分の全くの思い込みということでもなさそうです。詳しい話を知っている方おられましたらお知らせ下さいませ。
(2004年1月22日)
先日、思い立ってADSLのサービスを変更申し込みをしました。現状の1.5Mタイプでも自分が使う分には特に問題ないのですが、サーバとしても使っている以上、上りの伝送速度が大きい分に越したことはないと思ったので(8Mタイプ以上のサービスでは上り1Mbpsなのだが、1.5Mタイプだけ上り512kbps)。
で明日工事なのですが、その際にIPアドレスの変更もしなくてはならないそうなので(申し込み後初めて知った次第)、明日以降しばらく当サイト及び短編がつながらなくなるかもしれません。一応お知らせまで。
(2004年1月29日)