非JIS漢字を書き表す・2

非JIS漢字を書き表すについて、26日にsatoshiiさんから意見を頂きました。有難うございます。書いてみてよかった。:-) 以下に回答を。

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alt属性と通常テキストで括弧を区別したかったのは、lynx等テキストブラウザで見たときに「この字句はalt属性」というのが明確に分かるよう、「(漢字画像に限らず)alt属性の字句は[]で囲み、他のところでは[]を使わない」という縛りを己に課していまして、そのため通常テキストでは他の括弧が必要になるからなのです。でもこのことはHTMLを書くときの私的方針に過ぎないので「非JIS漢字を表すルール」には含めなくともいい箇所かもしれません。

θについては、「記号はなるべくASCII文字から」という方針から避けたい気持ちがありました。また、180度以外の回転は当の和製漢字の辞典でも見当たらなかったので、もしあるとしても非常に稀と思われ、それなら180度回転を意味する記号があればおおむね用は足りるかと考え、取り敢えず^を選んだ次第。

<,>については実体参照する必要があるので使用を避けてたのですが、囗<韋は確かに見た目分かりやすいですね。書きやすさより分かりやすさをより優先させるべきである気がしてきました。

冠と垂は、例えば鹿が上部にくる字では、麝のようにまだれが伸びない場合と、塵のようにまだれが下まで伸びる場合があるので、区別する必要があるかと思います。

「鏡文字は!とか$とかの方がいい気もする」というのは確かに。'とか^とか小さい記号ばかりでは区別しにくくなってしまうし。では!にしましょうか。

記号のみで表すのはさすがに限界があるので、無理な時にはいさぎよく文章コメントというのもありだと思います。ところで「はしご高」は{亠/(面-(一/丿/囗))/(冂<口)}でどうか、などと考えてみたものの……かなり無理があるなあ(嘆息)。

あと、実は「和製漢字の辞典」式のパーツ交換技は使わないつもりでありました。組み合わさり方の関係性を省略してしまうところに抵抗を感じたもので(考えすぎかもしれませんが)。例えばそちらにあった橋の俗字は{木((右/(冂<口))}、桑の俗字は{(尭-兀)/木}、または{卉/木}、とか。

+の記号は、部品と部品が交叉するとき(例: {(|+彡)/石} = [(|+彡)/石])に使おうかと思っていましたが、*が空くのならこちらを使ったほうがいいかとも考えております。

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引き続きご意見募集しています。

非JIS漢字を書き表す・3へ続く

(2001年9月27日)

北村曉 kits@akatsukinishisu.net