2002年10月分。
ROLLING STONESは既に多くの曲をMP3ファイルとしてハードディスクに溜め込んでおり、普段でもよく聴いているにも関わらず、ベスト盤が出ると聞くとそれはそれで欲しくなるのだった。
で、"FORTY LICKS"を購入。初期から最近の曲までをも網羅した、とひとことで述べてみたものの歴史が長いバンドだけにそれをするのはかなり難しいことと思うのだが、それを見事に実現した選曲だと思う。オリジナル曲だけでなく"Not Fade Away"や"It's All Over Now"といった初期のカバー曲が収録されているのが、個人的に惹かれたところ。初心者にもお薦めです。
新曲が4曲も入っているのはちょっと多いのではという気もしたのだが、その中で最後を飾るバラード"Losing My Touch"、一聴してみて声が全然違うなと思い、解説を読んでみるとキースのボーカルとのことだった。でこれがまた渋い声で、ピアノの音と相俟ってかなり良い感じであります。
(2002年10月3日)
俺ぽーたるの9月26日経由でスタイルシートのON/OFF(IE/Netscape6以上)と、その元ネタのIE/Win ウェブページのCSSを無効にする方法、さらに『三日坊主++の部屋』のスタイルシートの追加と無効化を見て、「製作者スタイルシートを無効化して自分の好きなシートを適用するスクリプト」を作ってみる。……といっても先に挙げたページにあったコードを単に2つ組み合わせただけなのですが。WindowsのIE5.5/6, Mozilla 1.1で動作を確認。
javascript:function userCSS(){var ss=document.styleSheets;for(var i=0; i<ss.length; i++) ss.item(i).disabled=true; var nl=document.createElement('LINK'); nl.rel="Stylesheet"; nl.type="text/css"; nl.href="http://www.kinet.or.jp/kits/tanpen/orange.css"; var oh=document.getElementsByTagName('HEAD').item(0); oh.appendChild(nl);} userCSS();
注: 上記は実際には改行の入らない1行のコードです
例えば、上記コードをコピーしてブラウザのURL入力欄にペーストし、Enterでも押してみれば、今表示されているページがオレンジ色のスタイルに変更されることでしょう。さらにこのコードをURLとして設定したお気に入り(ブックマーク)を「リンク」フォルダ(Mozillaでは「ユーザ設定ツールバー フォルダ」)に入れておけば、簡単な製作者スタイル→ユーザスタイル切り替えボタンとして利用できます。
nl.href="..."
のところ(強調部分)が適用されるスタイルシートのURLです。IEでは"file:///〜"(ドライブ文字列なし)とすればローカルのスタイルシートも参照できたのですが、Mozillaでは出来ないようでした。
(2002年10月7日)
サル並日記の10月9日を拝見して自分のところのCSSはどのくらいか、と見たところ8337byteでした(10月11日時点)。他の方々のCSSのサイズを見ると5KB以下のところも結構あるのに、うちはこんな素っ気ないスタイルで! と思われそうなので(自分は思いました)、一部コメントにしていた部分などを整理していたらそのうちスタイル自体もあちこち変更しだし始め、結局8852byteとなってしまいました。増えてるよ!。
とは言え、ブラウザのデフォルトスタイルシートをあてにせず、全てのHTML要素についてCSSをきちんと書いたら更に大きくなると思うので、これでもそんなに大きくはないのでは……などという言い訳を考えてみたり。
CSSを全ての要素についてきっちり書く、という考え方は近藤さんが以前に書いてたな、と思い出し、参考のためその辺りの話が書いてある記事を探してメモ。
当サイトも一応はXHTML 1.1で書いているわけで、将来的にWWWブラウザ以外のユーザエージェントまでをも対象とするならCSSはきっちりと書くべきとは思うものの、現在どのくらいそのようなものがあるのかについて自分はよく分かっておらず、またネットワークの負荷を考えたら「ブラウザのデフォルトスタイルを前提としたCSS」の方が良さそうにも思え、果たしてどちらがいいものか揺れる心であります。
取り敢えずは近藤さんの書いたtanplate.cssから、各要素のdisplay定義部分を当サイトCSSに取り入れてみたりしました。
(2002年10月15日)
久し振りの新井素子の新刊。最初の数日は少しずつ読んでいたが、或る日の夜中で中盤から一気に読了。面白く読みました。(以下内容に触れます)
所謂「ストーカー」を新井素子的解釈を経て出力したら何だかちょっと違うものになった、という感じ。話が進むにつれどんどん暗い方向へ行きそうなところから、作者独特の論理展開ですごい方向転換がなされていく様が面白くありました。題名通りハッピーで終わるのもまた良かった。
といっても最後の最後はハッピーと言えるかどうか、意見の分かれるところかも知れない。むしろ恐いと思う人の方が多いのかも。でも主人公にとってはこの結末がハッピーであると思う。このような、(他の人とは違っているかもしれない)自分にとっての幸せを追求する様を見るのは、何となく好きであります。恐いなどの否定的感情は、あんまり浮かびませんでした。
地の文の書き方や、文中で注釈のための()の部分が1ページ以上の長きに渡るところなども、以前からの読者としては作者らしさ健在だなと楽しんだところでした。他の作家がこのような書き方をしてるのを読んだ場合、果たして許せるかどうか疑問ではあるのですが、これがなかったら新井素子じゃないよなあ、とも思うのでした。
(2002年10月20日)
おかみさんのコント公演を見に行く。会場は家と同じ沿線なのでその分気軽だ。
内容については、コントだけにあまり多くを述べるのはためらわれるのですが、とにかく大いに楽しみました。特に最後の○○○ロボが衝撃的でした……(どんな様子か見てみたい方は、観劇レポートが見世物小屋のページから読めますのでそちらを)。
本当は前日に見に行こうとしてたのだけど、降りる駅を間違えて(成城学園前なのをなぜか下北沢と勘違いしていた)、結局間に合わなかったのは秘密。
その後は映画館へ寄り、たまたま行った時間にやっていた『サイン』を、全く予備知識もないままに観てみた。物語はたんたんと進んでいったが最後の方で「ええっ、そんな話だったのか」と軽い衝撃があった。難解な話のようにも感じたが、ちょっと面白かった。このような話で映画を1つ作ってしまう監督さんは、なんだか好きになれるような気がしました。
そうかあの近所の人が監督だったのか……というのを、後で映画雑誌を見て知る。
主人公の娘が「ボー」と呼ばれていたが、一体どんな名前なんだろうと気になる。ボで始まる英語の女性名ってあったかな、と考えてみたが全然思い浮かばず、ボというと男ならBobだよなあ、BobはRobertの愛称か。あ、Robertaという女性名はありそうだ。するとそれの愛称か……と推測して検索してみたところ、Roberta "Bo" Marie Junkinさんという名前が出てきたので、どうやらそうらしい、と取り敢えず納得。
(2002年10月20日)
いつのまにかみらい子さんのページからリンクされていたのに気付いたので、こちらからもリンクを。この機会に、今までリンクを張るのをなんとなく遠慮していたSF研諸先輩方のサイトもリンクに追加しました。
上記サイトで那州雪絵『フラワー=デストロイヤー』文庫版の解説をみらい子さんが書いていると知り、それはすごいとばかりに本屋で購入。収録作は以前より単行本にて読んでいて実際持ってもいるのですが、3冊くらいに分かれていたので、シリーズとして一冊にまとめてあるのはお得かも。解説はSFレビュアーらしくSFとしての視点もまじえつつ作品について述べられており、興味深く読みました。
(2002年10月20日)
昼の間はずっと眠い日々。
そんな中でも短編の運営はなんとかやってます。参加者の方からはたまに「運営は大変かと思いますが」といった言葉を頂くのですが、更新作業(作品ページ作成・投票集計)はある程度自動化してるので、さほど大変でもないのです。難しいのはむしろ運営の方向性を考えるところ。
「短編」を一読者として見た場合、作品を読むのも投票の結果を見るのも面白くあるのですが、主催者としてはやはり投票がなかなか増えないのが悩みどころ。11票の壁が大きく立ちはだかっております。時間がありましたら読んでみて、ひとつでも面白いのがあれば投票頂けると有難いです(面白いのがなければ、「なし」という投票も可)。
と、自分のページで言ってるだけではいかんなーとは思ってるのですが。
ハリー・ポッターの4巻は読んでみたいと思っているのですが、今のところ『航路』(コニー・ウィリス)というこれまた上下二分冊の本を読んでおり、いつになるやら。
20日に書いていて出していなかった分を3件追加しました。
(2002年10月27日)
急に走って電車に乗ったせいか、乗った途端に気分が悪くなってしまいました。何とか回復しようと大きく呼吸していたが状態は一向に変わらず、座ったり立ったりしていたら余計に気分が悪くなり、幸いにして目的の駅はすぐ次であったので、降りたらそこで少し休もうと考えました。
駅に着いたので目を開けてドアに向かおうとしたところ、なんだか視界が一面白っぽくなっておりました。周りの状況はほんの輪郭程度しか分からない状態。これほどの貧血は久しぶり、などと面白がりつつ、僅かな視界を頼りに何とか無事に電車を降りました。
普段貧血になるということは滅多にないのですが、それだけに貧血で感覚が喪失していく経験というのを貴重で興味深いものと思っていたりします。今までの人生では、倒れるほどの大きな貧血は2回ほど経験しており、今回はそれらには一歩及ばないものの、あの視界のホワイトアウトさ加減はなかなか得がたい体験でありました。
さて、一旦電車から出てみると、外気に触れたせいか急速に貧血状態から回復することができまして、落ち着いて辺りを見まわしてみると、降りたのは次の駅ではなく次の次の駅であったことに、漸く気付きました。
嗚呼、あろうことかその時のわたくしは、駅を間違えたことで待ち合わせ時間に遅れることを心配するよりも、自分ではずっと意識を保っていたつもりでありながら、目的の駅に着いたのを認識できなかったほどの貧血を体験したことに喜びを見いだす気持ちの方がまさっていたのであります。
(2002年10月28日)
駅の待合室で一休みしていたところ、TVでNHKの「みんなのうた」をやっていました。さほど気にもとめずTVとは後向きに座っていたのですが、「テトペッテンソンテトペッテンソン……」という妙な歌声が聞こえてきて、思わず何事かと振り返って見ました。
それがまさしく「テトペッテンソン」という題名の歌でありました。歌詞は「テトペッテンソン テトペッテンソン テトペッテンソンタントン……」といった調子で、音は歌が進むにつれて変わっていく(「タトペッテンソン」とか)ものの、意味のある歌詞は一切なし。で画面はといえば、色とりどりの直方体が画面の外から中心にすーっと集まってきて、うまい具合に組み合わさったと思ったらまた画面外にすーっと出て行く、といった映像の繰り返し。歌はずっと同じ調子で続くのかと思って見ていたら、後半で「テットレー! タットレー!」という呼び掛け(?)まで出てきてそこでまた驚き、終始呆気にとられたまま、超現実的な歌と映像が過ぎ去っていくのを眺めておりました。最後に出たクレジットで、歌っているのが井上順と知ったときにはとどめをさされた思いでした。
家に帰って「テトペッテンソン」を検索してみると、既に幾つかのページでも話題として挙がっており、取り敢えず自分が見たものが幻でなかったことに安堵しましたが、あの初めて見たときの衝撃は当分忘れそうにありません。
(2002年10月28日)
ごはんとふりかけがおいしかったのでおかわりしたら、お腹が一杯になって寝つけなくなってしまいました。
文字コードについてや池田証寿さんのページを読み、今更ながらにJIS漢字に興味が湧いてきたので、『JIS漢字字典』を購入しました。JIS X 0208:1997、JIS X 0213:2000の抜粋が載っているのがお得です。特に字体包摂に関する記述や、JIS X 0208:1997 附属書7 区点位置詳説(こけらとかきの字の包摂に関する記述もここにあり)は、漢字好きにとっては面白い読み物でありましょう。特に地名字・人名字については、大漢和辞典にも載っていないような(とはいえ、JIS漢字なのだから今のコンピュータで使うのは容易いことなのですが)字とその説明もあり、JIS漢字の奥深さを認識しなおしたのでありました。
(2002年10月31日)